無宗教葬/家族葬/かわさき南部斎苑
故人は古風な方なので、籠花は菊の花にしてその代わり祭壇上のお花は華やかにというご注文でした。散骨するつもりなので無宗教の家族葬にしたいとのご希望です。
2006年12月、川崎区かわさき南部斎苑での無宗教葬
会葬者10名ほどの無宗教の告別式に立会いました。最初にセンターに電話をいただいたのは友人の方でした。散骨するつもりなので無宗教の家族葬にしたいとのご希望でした。
故人は横浜市民の方でしたが川崎市近くにお住まいなので、葬儀社の担当者はかわさき南部斎場をお勧めしました。市外扱いにしても費用の点で横浜北部斎場と比較してトータル5000円の違いで、横浜北部斎場ほど混雑していないのが魅力です。しかも横浜北部斎場は小式場でも100名様ほどになりますが、かわさき南部斎場は小式場で50名ほどの定員ですので家族葬など少人数の場合にはうってつけのようです。
祭壇は通常の生花祭壇とは異なり、黒塗りの祭壇上にお花を飾るというやり方ですが、今回は下の祭壇が見えない位大ぶりの花に囲まれていました。故人は古風な方なので、籠花は菊の花にしてその代わり祭壇上のお花は華やかにというご注文でした。
ご自宅からは故人の写真を沢山お持ちいただき、祭壇の前に並べられました。式の前にご親族の皆さんは昔の写真を手にとって懐かしそうに話し込んでいらっしゃいました。
無宗教での通夜は会葬者お1人ずつ線香をあげ、末期の水を口に含ませた後で、柩の蓋を開け、皆さんの手で湯潅をなさったようです。その後ご焼香を済ませ皆さんでお食事となりました。「通夜の夜も皆さん身内の者だけなので心置きなく思い出話に耽っていただきました」と喪主の奥様は満足そうでした。
11時からの告別式は20分過ぎ位から始められました。通夜同様に先ずお1人ずつ線香をあげ、柩の蓋を取って、故人が大好きだったお酒を口元に含ませました。
故人の妹さんより「別れの手紙を書いてきたので読ませてください」と申し出がありました。「あんちゃんらしく生きた人生でしたね。両親を早くなくしたのでいつも心の支えはあんちゃんでした。安らかに眠ってください」切々と語る妹さんの心情には胸に迫るものがありました。手紙は柩に入れられました。
お別れの儀も柩にお好きだったお酒やお饅頭を入れ、お花に囲まれた故人を見ながら「生きている間に花束をあげたかった」「でも似合わないよ」皆さん思い思いの声をかけていました。最後は皆さん一斉に「ご苦労さんでした」泣きながら笑って送りました。
散骨をご希望でしたので分骨の壷のみになり、入りきらないお骨は火葬場の方で処理していただくことになりました。ただし、これが出来る火葬場と出来ない火葬場がありますので注意が必要ですとのことです。
(葬儀立会い/あさがおアドバイザー・松山悦子)
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